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すおみ(50)
愛知県 / 胃がん / ステージ4日記
『活きる』再開! 3/17(土)東京勉強会&4/15(日)名古屋オフ会について
すおみです。 今週、妻の喉内視鏡と腹部CT検査の結果がありましたが、 何とか現状維持でした! 正直ホッとしました。。 妻はCTには写りにくい腹膜播種ですので、腹水の量で憎悪を判断することが多いです。 (胃がんでは腹水がよくある症状ですが、だからといって終末期というわけではありません) 今回、お腹のはり・アルブミンの低下・体重増加とかなり気になる症状が出ていたので、 不安でしょうがなかったのですが、ありがたいことに現状の治療を続けられそうです。 みなさんと一緒に「生きる」を頑張りたいと思います。 そして、もう一つの「活きる」についても再開していきたいと思います~ https://cancer-parents.com/diary/2004054 まず、残り1週間となりましたが、 3/17(土)に腫瘍内科医 押川勝太郎先生のセミナー&公開セカンドオピニオンが東京で開催されます! 今回はセミナーの演題が興味深いです! 「ほとんどの人が勘違いしている標準治療の本当の意味と徹底活用法教えます」 「標準治療以外の治療法はありませんか?」と聞かれ続けてきた先生が、その回答をセミナーでお話しいただけるそうです。 ※もちろん、いつもの公開質問コーナーもあります。 申込はコチラ!↓ https://ws.formzu.net/fgen/S21869312/ そして、今回は終了後の「15:00~17:00」に、特別に先生・参加者との交流会があり、 そこで「キャンサーペアレンツ」卓をつくって、おしゃべり&テレビ電話会を実施したいと思います! (実際にはキャンサーペアレンツのPR&加入促進卓♪) テレビ電話については、先日の大阪がわちゃわちゃでしたので、 参加者人数次第ですが、「ひとり2分の自己紹介。以上!」で仕切っていく予定です。 押川先生にも参加&自己紹介いただく他、仙台会場のパンだるまさんたちともつながりたいと思います~♪ シンプルな自己紹介だけですので、是非すおみや押川先生の実物が見たい方!(いないか)、 会場参加 or テレビ電話に参加しませんかー!? 是非すおみまでご連絡ください! そして、4月15日(日)は名古屋でのオフ会予定です! そちらについては、また別途お知らせします。 今回も長文失礼しました。 それでは、よろしくお願いします!
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パジ(49)
新潟県 / 胃がん / ステージ4日記
オプジーボ効果⁉️
本日は5回目のオプジーボDAY。だだ今、オプジーボ様の到着待ち。 そして今日は、オプジーボ様を始めてから初の腫瘍マーカーチェックをすることになっていました。効いているのかどうかが初めてわかる、ボクにとっての大事なイベント!オプジーボ様の奏功率は2割弱とそんなに高くない。マーカーは上昇していることを覚悟して、おもーい気持ちで診察に。 ちなみにボクの場合、これまで腫瘍マーカー値とCT結果はしっかりリンクしてきたので、マーカー値はボクの中では目安ではなく、もっと重要な位置付けなのです。 そして、マーカーの値、なんと❗️正常値まで急降下していました‼️? これは、オプジーボ様が効いてるってことか⁉️とりあえず、そういうことにしておこう笑 先生も肩を叩いて、やったなー!と喜んでくれました。ちょい泣きそうになりました? けど、「CTを撮ってみないとハッキリしたことはわかんないからな」と。そりゃそうだ。だけど、とりあえずCT撮る来月までは、効いていることにしておこう? 希望の灯りが一気に明るくなりましたよ❗️ そして今週末は、最後になるかもと奮発して予約した加賀温泉へ家族旅行です♨️
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hananagi(50)
長野県 / 大腸がん / ステージ3日記
化学療法1クール終了!
久しぶりの日記。 書きたいことは山ほど! でも程々に、備忘録として。 [治療について] 2/2:病理結果説明で、腸管周囲脂肪組織内リンパ節に2個の転移を伝えられた。 UFT/LVかTS-1で1週間悩み、投与スケジュールを守りやすいと考え、 TS-1に決定。 2/13~2/26:TS-1を開始(120mg) 2日目から悪心がずっと続き、2週目には嘔吐。 2/27~3/5:休薬 前半はものすごい倦怠感を感じほとんど動けず、後半に術前と同じくらいまで体調回復。 3/5に化学療法後の診察にて、 白血球数が2820まで下がっており、もう1週間の休薬延長。 3/13から投与再開予定。 [仕事について] 2/19~2/21:午前半日の仕事に復帰するもその後は続かず2/22、23は休む。 2/26:職場の状況から頑張って1日ちょっと仕事をしたら次の日から心身共にダウン。2/27~3/2は休む。 3/5~3/9:診察と白血球数低下の影響を考慮して休み。 3/12から復帰予定。 もうすぐ術後2ヶ月。 想像以上に、職場復帰が遅れています…。 これまで記載していませんでしたが、 私の仕事は診療放射線技師です。 仕事ではこれまでに多くのがん患者の検査を実施してきました。 いま、自分が患者となってから理解出来たことが沢山あり、 仕事を通して感じていた患者の苦しさは、 ほんの一部だったんだと、改めて考えさせられました。 朝ちゃんと起きる。 3食しっかりと食事をする。 夜更かしせず寝る。 これだけの事でさえ、 ちゃんと出来ない事でこんなに苦しいんだと、 痛感しています。 仕事も、体力の落ち込みを実感させられましたし、 白血球数が下がってしまった今は余計に迷惑の元になるだけ。 あと、休職して辛いと感じた事として、 停滞している業務が多々ある事は織り込み済みでしたが、 職場の人間関係が悪くなっていると関係者から聞いた事と、 上司がドライ過ぎて気持ちが見えない事。 急いで戻りたい持ちと、 現状を受けとめられるか心配な気持ちで、 不安が少し大きくなっています。 2クール目を前に、 ちょっと状況を整理してみましたが、 こうして文章にする事で、気持ちも少し整理されたかな^^ 今は多くを望まず、家族が安心する姿に戻ることが第一! 皆様の想いも励みにして、まずは治療をしっかり! と思っています^^
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ゆき(56)
山梨県 / 乳がん / ステージ1日記
昨日は受診日
おはようございます? あれ?もうこんにちは〜でしたw 今日は曇り時々晴れの山梨県東部地方。 気温もあまり上がらない… そして私も上がらない… 昨日の日記は元気だったのに〜 いやぁ〜本当に体って不思議〜 さて、昨日は受診日。 久しぶりに主治医に会いました。 「どうですか?」の問いかけに… いつもと変わらぬ声に安心しました。 やっぱり私は先生についていきます。 どうぞこれからもよろしくお願いします。って思いました。 いや、ちゃんと伝えましたよ(^^) 2016年1月始めてお会いした時から2年経ちました。 やっと心を開いて話せるようになりました。 昨日は止めていたタモキシフェンも再開し、ペインクリニックに行くのも良いのではないかと進められ。 体の痛みを気づかってくれました。 患者さんの中に一人だけ、同じ症状の方がいましたよ。と情報もいただけて、昨日の受診はすっきりした日になりました。 いつも、私の話なんか聞こえていてないようで、(カタカタとパソコンに入力してるし〜w)しっかり聞いてくれてたんだ〜ってとても安心しました。 お医者さんってやっぱりすごい。 さて、午後からはまた息子の所へ 孫を医者にさせようか?長期の目標? 思いつき?ww いやいやまずは彼女が先だなww せっかち&妄想かぁちゃん 息子がかわいそうだわwwって聞こえてきそうだわ〜ww では午後からもがんばりましょうね。 でも、がんばりすぎな人はがんばらないでね♪ 心と体の声を聞いてあげましょうね。 では、またね(^^)
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moko☆(48)
山形県 / 乳がん / ステージ4日記
外来受診日
今日は外来日。 採血と歯科メンテとゾレドロン酸点滴。 採血は腫瘍マーカーは調べず 悪化してるかは分からずでした〜 (残念なようなみたくないような…) 肝機能などの異常は見つからず。 痛みもおさまってること話すと 「良かった良かった」と言ってくれましたw 毎回歯科受診も予約入れてるので 歯のメンテがあるのが嬉しい♪ 終わった後歯がツルッツル〜♪♪ 今日は「ほとんど詰め物してないですね〜!歯茎からも血出ないですし。」って褒められたw 詰め物は結構してあるはずなのに(^^;) ゾレドロン酸も30分で投与終了したし 今日はスムーズに外来受診終了でした〜! 受診前に、久しぶりに同病のIさんとランチしました〜! 写真は誕生日プレゼントにいただいた靴下と黒ニンニク☆ 黒にんにくは前から気になってたので プレゼントしてもらえてすごく嬉しかったです! 一欠片ずつバラになってて 皮むいてそのまま食べても美味しかったです♪ いっぱいお話し出来て楽しかった〜! 笑顔と黒にんにくで免疫アップさせますよ〜!!
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ゆき(56)
山梨県 / 乳がん / ステージ1日記
啓蟄
こんばんは 3月6日「啓蟄」なんですね。 今日(2018年3月6日)は、二十四節気の「啓蟄」です。「啓」という字には、闇に光がさしてきて夜が明ける、という意味があります。「蟄」は、虫などが土の中に隠れて、とじこもることです。つまり啓蟄とは、土の中で冬ごもりをしていた虫たちが、陽射しのあたたかさを感じて出てくる頃。自然界はいよいよ春らしく、活動的になってきます。 ネットからの引用です。 何だか元気出てきました。 春ですね。 楽しく笑って過ごしましょう。 いろいろあるけど楽しくなること見つけましょう♪ 美味しいおやつを食べる。 好きな音楽を聴く。 好きな映画を観る。 アルコールもちょっとだけ。 楽しかった頃の思い出を、仲間と一緒に語る。 家族のご飯を作る。 仕事をがんばっちゃう。 でも、大変な時は誰かに助けてもらう。 自分に優しくすると、大切なものが見えてきます。 CPのみんながそばに居ますよ。 今日も1日お疲れさまでした。 では、また明日(^^)
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ぐっち(45)
東京都 / 胆管がん / ステージ4日記
看護師さんへの「ありがとう」エピソード募集!
さまざまな場面で看護師さんと接する機会は多いと思います。 私も週に1回の通院治療はもちろん、入院したとき、夜中に運び込まれたときなど、そこにはいつも看護師さんがいます。 そこで、みなさんに看護師さんへの日ごろの感謝を伝える「ありがとう」エピソードを募集します! (もちろん、そうでない看護師さんもいるかもしれませんが・・・笑) 「NURSE FES TOKYO 2018」というイベントが東京で開催されるんですが、そのひとつのコンテンツとして、『患者さんからナースへ「ありがとう」』をキャンサーペアレンツ会員のみなさんにお答えいただきたいと思っています。 http://nurse-senka.jp/contents/square/236352/ ※応募〆切:2018年3月31日(土) 大賞に選ばれた方には、賞金5万円が授与されます。 ぜひ、みなさんのココロ温まる「ありがとう」エピソードをお知らせください! よろしくお願いします!
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moko☆(48)
山形県 / 乳がん / ステージ4日記
ちょっと調子上向き!
骨転移を指摘されてから ずっとどこかしらが痛くて 定期的にロキソプロフェン内服してました。 レトロゾール(フェマーラ)の副作用と思われる関節痛は朝方とか動き始めとかあるっちゃあるんですが 許容範囲内な感じです。 でも他の痛み… 腰痛やら肋骨痛やらがほぼ無い状態はちょっと言い過ぎですが 湿布貼ったりしなくても気にならないくらいになってます。 ゾレドロン酸(ゾメタ)が効果出てきたのかな? なので、ロキソプロフェンも昼一回飲めば1日ふつうに働けてます。 明日はレトロゾールにホルモン剤を変更してから初の採血があります。 結果はドキドキですが、少しでも良い方向に向いてますように☆ この週末は… 職場の送別会で美味しいもの食べたり ひな祭りにかこつけてスイーツ食べたり 子供達とドラえもんの映画観に行ったり 娘と女子会がてらパンケーキ食べたり 食べてばっかりだけど(笑) 元気に過ごしてました! エキサイトブログ オペ室ナースmoko☆の乳がん徒然日記↓ http://moko212.exblog.jp/
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ハムだぁ!(43)
滋賀県 / 肺がん / ステージ4日記
100歳のおばあとの手紙
告知を受けてから いろんな人から 心強い言葉や励ましのメッセージ 有難い行動やお守り、 プレゼントなどをいただき 本当に感謝してもしきれない 昨日届いた会社の皆さんから数々の あたたかいメッセージの書かれた色紙 入院の時に持っていって パワーにしようと思います。 (本当にありがとうございます。) これはもう生き続けて 恩返しするしかないッ と思っている今日この頃 そんな中で今回書く内容は タイトルの通り、おばあとの 手紙のやりとりについてふれたいと思う やりとりしているのは 父方の100歳のおばあで (おじいは既に亡くなっている) たまに会うこともあるけど 実は大学生の頃から時折 手紙をやりとりする間柄 かつて私が小さい時は どちらかというと実家から近い 母方のおじい&おばあとの方が よく会っていたので 仲が良かったのだが そのおじい&おばあが亡くなったこと また、私が大学時代に 沖縄にいたこともあり 沖縄では、今まで育ってきた環境以上に 祖先だけでなく、おじいやおばあ 親、兄弟を大切にする雰囲気が素敵だなぁ と思ったところもあり おじい、おばあも大切にしないとなぁ ということで その時から手紙で ちょこちょこやりとりをしていた いつも、おばあの言葉は それほど長くはないけど 励まされてきた そんなこんなで、昨日届いた ハートフルな おばあの 手紙の内容を残しておこうと思う。 (達筆というか、いつもそうだけど 読めない部分が多く、文字のカタチや ニュアンスで解読している ところもあるのでご了承を) 原文をそのままに残しておきます。 ちなみに( )の中は 私の心のコメントです。 どうぞッ わざわざ御手紙を下さりありがとう。 気持ちだけで何にもしてあげられないので ごめんなさい。 (いやいや、気持ちだけでなく 今回の治療においても 援助やお札やらもらったり いろいろしてもらってるので、 ありがたい限りのなんの) 几帳面な貴方らしい字と文で感心しました。 それに心持ちもしっかり していて安心しました。 人間の心は不思議なもので 病気でも何でも働きかけ方、次第です。 東京で最良の手術をされる間 頑張ってしっかりと強い心で いってらっしゃい、みんなで待っています。 (本当にありがとう) 私なんか100才を超えたら もう生きているのが面倒で 何時でも命をあげますからね。 (本当にありがたい。でも命をもらったら おばあがなくなっちゃうよ! というか生きるのが面倒なの おばあ) 目も悪くなり、指もしびれていて 体もあっちこっちに行けず 本当に命をあげますです。 (前に会った時も 「私の命を貴方にあげたいぐらい」 と言ってくれて、ホロリしましたが 本当に命を渡すぐらいに 心配してくれているんだと思うと 生き続けることが恩返しなんだと思う うむ でも、あげますですって言葉 どうした おばあ) けい子様によろしく (むむ 誰だ けい子様とは… 私の嫁の名前と私の名前が ごっちゃになっているぞ おばあ) 乱筆でごめんネ グッドバイ (あちゃあ 最後に グッドバイしたら駄目やろ おばあ ここはシーユーアゲインとか 次につなげて欲しかったなぁ) 手紙は以上 とまぁ 非常にユーモア溢れるというか 天然でボケてくれるのだけど いつも有難い言葉や心配をかけてくれていて 日頃会ってもそんなに いっぱい話はしないけど このように手紙で送ってくれる言葉に 励まされたりするのである。 前よりは旅行やゲートボールにも 行かなくなった おばあ それでもいまだに普通に会話して、 歩いて、食べて… エネルギッシュで素敵な人です。 その長生きDNAが 私にも受け継がれているはず おばあから命をもらわずに 何とか自力で復活しながら 手紙書くよ 100歳と高齢なので、おばあも このようにいつまで 手紙を書き続けられるか 誰も分からないけれど 私はおばあとの手紙を書き続けようと思う そんなこんなで 私の復活劇は 続けるべきなのですます。 私、ハムだぁ!のブログは以下になります。 興味がございましたら、こちらもどうぞぉ https://ameblo.jp/hamk23
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パジ(49)
新潟県 / 胃がん / ステージ4日記
人生の最期、どう生きるか
春ウララの本日午後、「人生の最期、どう生きるか」という、なんだか暗〜いテーマのシンポジウムに行ってきましたよー 20年前くらいのベストセラー「病院で死ぬということ」の著書、山崎章郎さんの講演に惹かれ参加。この作品はたしか大学生の時に読みました。内容はすっかり忘れましたが、号泣したことだけ覚えているという? 講演はというと、お話は面白かったけど、普段から自分の最期についてそれなりに考えているがん患者3年生にとっては目新しいものは特になく。前から漠然と考えていた緩和ケアについて、元気な今のうちに具体的に検討しはじめようかなと思いました。一緒に参加した妻は現実を客観的に突きつけられ、途中からしくしく泣いていました?
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ゆき(56)
山梨県 / 乳がん / ステージ1日記
お雛祭り
今日は、お雛祭りですね。 女の子のいない我が家ですが…。 8年前のこと… 一人っ子の息子…兄弟がいる家庭がうらやましいなぁ〜いつも母親の私がそんなふうに思っていました。息子は、寂しいだろうなぁ〜そんな時、女の子のワンちゃんに巡り合いました。運命的な出会いを感じ…すぐに家族に迎えました。 小学生の時に息子にねだられたけど、余裕がなくて飼えなかったワンコ? やっとワンコが家族になりました。 寂しかった我が家が一気に明るくなりました。 大事に大事に育て、人に優しいワンコになりました。穏やかな性格は家族を癒やしてくれる大切な存在です。 人間息子。ワンコ娘。大事な家族です。
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ハムだぁ!(43)
滋賀県 / 肺がん / ステージ4日記
おしお事件
タイトルの「おしお事件」とは 以前に世間を賑わせた「押尾」学氏の事件ではない。 我が家に起こった「お塩」にまつわる事件の話である。 私と妻はそれほど喧嘩をする方ではない。 たまにお腹が減るとお互いにイライラして 何を食べるのか?とか とても小さな事で喧嘩することはあっても 取っ組み合いや殴り合いの喧嘩をするような 暴力的な夫婦ではなく、実に平和的な夫婦だと思う。 しかし、私ががんを患い、一度喧嘩をした。 というか 今となっては、私が悪いことに 間違いないことに気づいているのだが 今日はその時のお話をしようと思う。 がんを告知されてすぐに取り入れたのが 標準治療ではなく、この食事療法だった。 (治療計画を練っているところだったので 「やれることから始めよう」ということで 本やネットの情報を頼りに すぐに始めたのが、食事療法だった) しかも、その食事療法は かなり厳格で今よりももっと制限の キツイものを行っていた。 何故なら、本から得た知識によって その食事療法によって がんが住みづらい体になるから… がんがそれによって消えていくかもしれないから… と大きな希望を持っていたからである。 「何が何でもやったるねん」と 意気込んでいた。 私は、必死だった。 まだ死にたくないし、 がんをやっつけてやると… (もちろん今もあきらめてませんよ やっつけること そして、共存していくこと) 塩に関しても ほぼ無塩に近づけようと 私はストイックなまでに制限を課していた。 さて、そんな大きな野望をもっていた 私なんですけど ダイニングテーブルに座り 治療について、勉強をしていた ある夕方のことである。 妻が私の後ろの方で 夜ご飯の準備をしている時のこと そんな時だ 「ガリガリガリっ」 これは我が家のキッチンにある 岩塩の入ったボトルで塩を削る音だ 私はすかさず 「それ何?塩?」 と 言い放つ (しかも、言い方が非常に悪かったと思う) 少し時間があっただろうか 妻はかなり怒った様子で 「そんなん言うんやったら もうご飯作らへんっ」 と ……… せっかく食事を用意してくれているのに 下の子をおぶって長時間あやしながら 食事を準備していたのに 塩をちょっと削って入れただけなのに (後で分かったのだが、大きな鍋のスープに 味見程度に入れただけのこと) 何も見ずに音だけで反応して 言い放たれた私の厳しい言葉に 非常に腹が立ったのだ。 そら、そうである。 塩をちょっと入れるぐらい いいじゃないか そこまで言われたら食事を準備する気も失せるし 何よりもその言い方はないんじゃないか 今となってはそう思う。 でも、私もその時は意地になっていた。 「塩を体に入れることは がんを育てることだ」 それぐらいに塩を避けていたし ガッチガチに頭がそっちにいっていた。 だから、私も 「悪いことを言ってないもぉん」 と意地になり 2階に逃げていく妻をほったらかしにした。 どれぐらい時間が経ってからだろうか 私は2階にいる妻のところにいった。 意地になっていた私も謝るわけでもなく とりあえず向かった そして、そんな私に妻は 「自分に焦点あてすぎやっ」 と言った。 私は今でもその言葉を よく覚えている。 「あぁ、妻にも見離されたかな」 とも思った。 がんになったことで 自分のことばかり考えて 妻のこと、家族のこと、周りのこと 全然考えられていなかったな と 非常に自分が情けなかった その日の夜、家の周りを一人徘徊した ちょっとした「吾輩なりの家出である」 とか思いつつ 「もう家に帰らないでおこうか」 とも思いながら 近くの琵琶湖まで歩いた… ただ、2月の寒い夜 薄着でしかも裸足に突っ掛けで出たものだから 寒くてしょうがない そうそうに家に戻ったのだ… そのあたりの考えを変える早さも 私の良いところである その夜は妻にゴメンとも言えず お互いにその日は何も言わずに 私は下のリビングのソファで寝た。 でも寝付けなかった 今の思いを手紙にして書いておいた。 ごめん、言い過ぎた と そこまで言わなくてもよかったこと 病気のことで必死だったこと ただ、今後も食事は大切だと思うから どうかサポートをお願いしたい と そんなことを書いた 次の日の朝 それを妻は読んで 許してくれた 食事療法は厳格にすれば厳格にするほど 我慢や負担がかかることもあります。 もちろん、それによって病気が治るかもしれない ただ、私の場合、やりすぎて それが逆に負担になり 美味しいはずの食事が我慢の食事になり 体が欲しいと言っているのに それすらも聞き入れない状態にもっていってたと思う。 しかも、それを続けたからかどうかは分からないが 心タンポナーデにもなってしまった。 それほど急成長しているがん細胞ではないようだが どうやら悪さをしている。 何が原因かは分からない。 ただ、食事に関して、急に今までと違う食事に変えたことで 私は我慢していたのは事実だ だから今は、当初よりは少しだけ緩めた 食事療法を行っている。 行いながら体の調子もみて、進めておこうと思う。 極端に無塩とか無糖とかの方向に走るのではなく 程々にバランスよく栄養をとることを大切にしたいなと 自分なりの食事、家族それぞれの食事があると思う 基本的には栄養バランスのとれた 出来るならばバリエーション豊かな 楽しい食事が出来たらと思います。 そんなことも教えてくれた これが我が家のおしお事件である。 お塩の取り扱いにはくれぐれもご注意を…