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ハムだぁ!

滋賀県 / 肺がん / ステージ4

2018-03-05 08:36:27

遅刻

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日記

私は人を待つのは、どんだけでも待つけど
人を待たせることは、しない

そんなポリシーを持っていました
(いや今でも持っています。)

私が人を待つ時は、人を待つのではなく
本を読んだり、自分のしたいことをしていたり

考え事をしたりすると
イライラしたり、何でこないんだと

プリプリしたりせずに済むので
私はいっこうにかまわない

しかし、私が人を待たせたら
何で来ないんだ と相手が思うかも とか
待たせて悪い とか
プリプリするんじゃなかろうかと
気が気でなくなっちゃう

もちろん仕事においては
絶対に遅刻やお客さんを待たせるようなことは
決してしない

ということで

私が待つことは良くても

私は人を待たせたくない


基本は5分前 さらに出来るなら
もっと早く着いて
待ち合わせ場所の近くをブラブラしたりまでして
余裕を持ちたい方である

とかいう私が
がんの告知を受ける前のある日のこと
10年近く仕事をしていて、初めてといっても過言ではない
遅刻したことを思い出したので今日はその話を…


それは、クライアント先への挨拶や打ち合わせ兼プレゼンがある時だった

私は仕事で忙しくしており、終電で帰るような日々が続いていて
そこから夜中に、今後起こりうる病気のことを
夜なべをして調べたりしながら
組織検査の結果が出ないことには
がんかどうか分からない状況ゆえに不安もあったりと
何とか気合いで乗り切っていた日々のことだった
(気合で乗り切ろうとしてたけど
今思えば、気力も体力もその時期は
かなり奪われていたんだな…)


スマホやパソコンで病気のことを

調べていたら、いつ寝たのか

分からないような日々が続き

そんなある日

アラームさせる携帯を握りしめたまま
アラームをONせずに眠ってしまったのだ

朝 バッと起きたら、外がやけに明るい

起きるべき時間はもっと暗いはずなのに…

携帯の時間を見れば
もはや朝早くの客先の東京へ向かうべき

新幹線の時間を過ぎている…

「なんで なんで アラーム鳴らないんだ 

この携帯めっ」


と怒ってみたものの
アラームがONになってなかったのは
自分のせいだと気づくのに

数秒もかからない

あぁやってしまった…

即座に直属の上司に電話もした

私1人だけでなく、チームで動いてよかったと思うと同時に
遅刻して客先の担当者へのお詫びや

信用に欠けるなと思ったり
情けないやら、やってしまったことへの後悔で

いっぱいだった

すぐに着替えて諸々用意して近くの駅の電車に乗るも
遅刻すること間違いなしの状況

その電車はいつも通勤する時間と

一緒の時間帯になってしまっており
元上司と一緒に電車に乗った

話をしながら どうしようもない状況でもあり
幾分落ち着きを取り戻して
新幹線に乗り、遠く関西から東京へと客先へ向かい
遅刻して頭を下げた…


遅刻といえばよくあるといえば、

よくあることかもしれない


しかし、私は遅刻しないポリシーを持って
ここまでやってきたのに
それが崩れたわけだ

まぁ
なんでこんな話をしているかというと
それぐらい、がんの検査結果を待つ状況の

人の心には葛藤があり
不安が大きく広がるものだということがあげられます

組織検査を受けて、がんかどうか疑いがある中で
無いとポジティブに願う反面
どこかで がん かも…と
ネガティブにも考えている時間

それは、受ける本人にとっては

かなりキツイことなんだなと
今になって思うし

私にとって、仕事人生において

初の大きな遅刻を起こさせるほど
このがんぼっちは強烈な存在なんだなと
改めて思う

思い起こせば、告知を受ける前のこの時の方が

がんのことを知らないが故に

自分がどうなるのかの不安や
無知からくる がんの怖さやら

でも普通の日々が進み

心身共にきつかったんだなぁと思う


こんな がんぼっちと私は暮らしていくんだな
あははん

などと少し楽観的に考えるぐらいが丁度よいのかも
と今は思ったり

そんなこんなである

今だからこそ、このように書けるけど
その時はその時でそうも言ってられない…

そんな風に5年先、10年先とか
あとから見たら

「大丈夫だYO!HEY」
とか なんて陽気に言える
そんな日が来ることを願いつつ

遅刻しない生活は続く…


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